ヤスリで作るナイフメーキング肉体労働編 7
#47
ヤスリ掛けが終わったのでここからオイルストーン
でヤスリの傷を取ります。
オイルストーンは金型等の研磨、修正などに
使われる物で番手も沢山有るので必要な番手
を選ぶ、写真の砥石は#400。
耐水ペーパーを使っても良いのですがオイルストーン
の方が研磨量が多いのでお勧めです、使い方は
砥石の角をブレードに当てて研磨。
砥石はオイルを付けながら研磨するのですが
私は水をブレードに付けて研磨してます。
この後#1000まで番手を上げてペーパーで#1500まで
研磨して行きます。
#42
ベベルストップラインに合わせて治具をセット
治具はヒルトの加工で使用した物、熱処理済みです
ブレードの研削時と同じようにエッヂ側から少しずつ
ショルダーに向かって削る、ヤスリの側面にはアールが
付いているのでエッヂラインを削らないように
削るだけです。
ここではエッヂラインにマジックを塗ってませんが必ず
塗ることをお勧めします(エッヂラインの削りすぎ防止の為)。
#46
ブレード面の傷を細目のヤスリで落とす。
ブレードバックに向けてストロークは少なくして
掛ける、ヤスリの端から端まで使うとブレードにアールが
付きやすくなるので注意。
その後(写真)ヤスリを水平に持ちベベルストップから
ポイントに向かって水平に掛ける、ヤスリの使い方としては
良くないのですが平面を出すために有効です。
#44
削り方はアールに沿って円を描くように少しずつ
平面がポイントまで繋がるように。
ここではポイントまで繋がるようにヤスリを掛けるので
ブレードの下にアルミの板を入れて削る。
エッヂ付近に見えている黒いラインはマジックのラインです、
この後ヤスリを細目に変えて中目の傷を取っておく。
#43
ショルダーのアールが始まる手前で一旦停止
後は平の組ヤスリでアールを付けます。
ブレードの平面に沿ってアールを付けるので
エッヂラインを削りすぎないようにマジックを
塗ります。
ここで使用するヤスリもあまり薄い物は向きません
力を入れると撓るので平面にアールが
付いてしまいます
#48
砥石はハードとソフトが有り色々使い分けるのですが
焼き入れ前の鋼材を研磨するときはソフトの方が良い
みたいです、ハードで研磨すると砥石から取れた石を
巻き込んで深い傷を付ける ことがあります注意です。
砥石の価格はちょっと高いのですがペーパーを掛ける前に
平面の下地を作るためにかなり有効だと思います。
#45
ベベルストップの研削にはショップで売られている
物が便利ですが、熱処理した板が一枚有れば
研削は可能です。
ヒルトの加工でも説明したように熱処理してあるので
ヤスリを当てるとヤスリが駄目になります
気を付けましょう
心配な時はショップにお願いして少し硬度を下げて
熱処理をお願いした方が良いです。